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考えよう人権蹂躙!

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 9月18日の徳島新聞の「鳴潮」欄の記事を読んで,福島原発の原子炉を
廃炉とせず,まだ「安全の評価がどうだ・こうだ……?」と言っている日本政
府の対応に改めて怒りを覚えました。記事の内容は次の通りです。
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  9月17日に徳島ホールで,2003年製作の米国のドキュメンタリー映画
 『チェルノブイリ・ハート』という作品が上映された。それは1986年にウクライ
 ナで起きたチェルノブイリ原発事故の被爆者を追った作品で,『チェルノブイリ
 ・ハート』とは放射性物質の影響で心臓に重度の障害を持って生まれてきた
 子どもたちを指す。
  ウクライナの北のベラルーシ共和国には,そんな子どもが7千人もいるとい
 う。生まれてくる子どものうち,健常児は15~20%くらい。事故から25年を迎
 えた今も,ウクライナの首都キエフの病院ではほぼ毎日,数人の甲状腺がん
 を手術しているという。
  監督は問いかける。『私にはフクシマの原発事故が悪い夢のように見える。
 …原発は安全という人がいるが,その言葉を甲状腺がんに侵された何千人も
 のティーンエージャーに言えるだろうか?』
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 以前にも書きましたが,広島・長崎・第五福竜丸と世界で歴史上初めて,原
爆や核実験での被爆を3回も経験し,放射性物質の人体への影響の恐ろしさ
を味わっている日本は世界に対して,先頭に立って「核廃絶」を訴え,行動すべ
き国家ではないんでしょうか。それが相変わらずちゃらんぽらんな態度しかとら
ず,弱者の声に耳を傾けようとしない。
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 本当に平和で安全安心,国民を大切にする国づくりをしようと思うなら,スイス
のように「永世中立国」を宣言する努力をするべきでしょう。現在,阿波市は児
童の医療費が無料。教育にも結構手厚い補助をしてくれてますが,放射性物質
に汚染されたら,そういう努力もすべて意味がなくなります。福島原発の近くで
住んでいた人々が,住む所を追い出されたことは本当にひどい「人権蹂躙」だと
思います。
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 「38.7%」,この数字は2010年の「非正社員」の割合です。日本人5人に
2人は正社員でないのです。これもひどい「人権蹂躙」と感じます。「臨時」とか「派
遣社員」とか非常に不安定な身分の職をつくっていることを,国は何故見過ごすの
でしょう。高校生や大学生のアルバイトならわかります。しかし,人間として生まれ
てきたからには「大人になれば安定した職業に就き,結婚をして,幸せな家庭を築
きたい。」と願うのは普通だと思います。今の日本はその普通の願いが叶えられな
い。
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 労働賃金にしても,時間制,出来高制,歩合制,賞罰をつけたり,根本的に間違
っていると思います。私の脳みその中では今でも『賃金は本人の労働力に対する
代価である』という資本論の一節がキラリと輝いています。
 大人の責任として,子どもたちに平和な幸せな社会を残していくのがあたりまえ。
原発・雇用の問題に対する国民の声に,もっと素直に耳を傾ける姿勢を国は持ち,
『子どもの幸せのための政治』をぜひやって欲しいと思います。
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キューブ

僕も今の政治家の考え方に腹が立ちます。
なぜならこの事故が起こるまでCMでも原発が安全と洗脳のように言っていたのに、事故が起こってから急に原発を廃止するだとか被災地のことより
自分の事ばかり考えているのを、ニュースなどで見るからです。
しかも、国民の代表のはずなのに、他人の事のように考えている
今の政治家に腹が立ちます。
by キューブ (2011-09-27 20:49) 

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