卒業までのプロローグ

　３月も２週目を迎え，６年生は卒業までのカウントダウンに
入りました。７日の朝会から全体での歌の練習も始まりまし
た。音楽室からは卒業式の歌を練習している「＄…仲よく遊
んでくださった６年生のおにいさん……♪」という可愛い歌声
も聞こえてきます。「卒業式の練習を頑張ろう」という今週の
生活目標を意識して，子どもたちの学校生活が動いていると
いう感じがします。

　２月の寒い時も元気だった低・中学年も，先週はウイルス
には勝てず，欠席が複数を越えた学年もありました。しかし，
今週は月曜も火曜も全校で欠席１名と落ち着いてきました。
風はまだ肌には冷たく感じますが，日照時間も確実に長くな
り，春らしくなってきました。日曜から月曜にかけて降った雨
で，我が家の庭のミモザの木も出勤の時ひょっと見たら，か
すかに花が黄色に色づいていました。
　しかし，３月は春と言っても季節の変わり目。冬から春に向
かってはいるものの，寒暖の変動が激しく，病気やけがをしや
すい季節と言えるでしょう。高校入試のある３月の第２週は毎
年寒いです。９日（水）の朝も気温は氷点下，霜まで降りてま
した。
　とにかく３月は『寒さに注意！』です。忘れもしない１年前の
３月１０日，私は生まれて初めての「肉離れ」の体験。いろん
な意味でとても痛かったことと，いろんな人に助けてもらって
「人の有難み」を感じたことは一生忘れません。
　
　卒業式を来週にひかえ，６年生も先週から「６年生を送る会」，
今週も「お楽しみ会」「サンドイッチづくり」とか，「卒業」にあやか
り，やることに事欠かないという感じで，残り少ない充実した卒
業までの日々を送っている感じです。
　去年の６年生は最後，男女仲よくドッジボールをしていた記憶
があります。今年は中庭で「鬼ごっこ」か「陣取り」か，上から見
ていて何かはっきりわかりませんが，小学校生活での休み時間
を惜しむように，男女仲よく遊んでいる姿が見られます。
　火曜日には調理実習後，サンドイッチと一緒に卒業文集をいた
だきました。小学校６年間の思い出を綴った文章を読ませてもら
いました。内容は「修学旅行が一番の思い出」になっている人が
圧倒的に多かったです。他には「運動会，陸上記録会，水泳記
録会，自転車大会」という題で自分の思いを綴っていました。読
んでみて初めて，その大会等が楽しく，友だちとの絆を深めるこ
とができ，感動し，忘れられない思い出として６年生の心に深く
刻まれたことが，よくわかりました。特にＦさんの「クラスのみんな
は私の宝物」の文章を読んで，友だちを大切にする心があり，友
の存在が私を支え，友情こそ財産・宝物という考え方に感動しま
した。

　いよいよ来週は卒業式。感動のある素晴らしい卒業式を挙行し，
卒業式も含めて，小学校生活が「楽しく，良き小学校時代だった。」
と，振り返った時，思ってもらえば，校長として最高に幸せです。