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雪に送られた卒業生!

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 3月11日(金),ちょうど阿波中学校の卒業式の日の午後に
起こった地震と津波により,東北地方の太平洋側の地域は大
変な被害になっており,テレビもそのニュースがずうっと報道さ
れ,同じ日本列島の中で住んでいて少し複雑な心境で,卒業
式を迎えることとなりました。
 前日の3月15日(火)は最高気温が15℃を越え,『もう,春
だなー!』と思わせるような暖かい日でした。そして,卒業式当
日の天気予報は「寒くなる」でした。しかし,最低気温が0℃近
くまで下がることはないだろうと高をくくっていました。
 前日の夜から吹き出した風はだんだん強く,冷たくなり,時々
雪も混じっていました。当日の朝,犬の散歩に出かけようと6時
すぎ,納屋の温度計を見ると「2℃」。『わおー!よく冷えこんど
る!真冬なみじゃなー!』と思いました。その日は結局,夜まで
3℃を越えることはない,寒~い1日でした。
 「校庭の桜のつぼみも膨らみ,小鳥のさえずりに春の明るさを
感じ,天も地も…… 」という出だしで式辞は行こうと思ってました
が,天候があまりにも悪いし,「地震・津波・原発」と暗いニュー
スが続き,とてもそんな雰囲気ではなかったので,当日の朝,出
だしの文をかえました。
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 しかし,卒業生全員元気に出席ですし,卒業式の日は何があ
っても「今日の良き日」です。『外は寒くても中味は熱い卒業式
にするぞ! 』という気持ちで緊張感を高めて卒業式に臨みまし
た。子どもたちも適度な緊張感をもって,きちんと礼ができ,落ち
着いてきびきびと行動できていました。
 『気持ちが高ぶり,涙があふれて,せっかくの素晴らしい歌声
が聞けなくなるかな!』
『卒業式だから,そうなっても,その方が感動的な卒業式になっ
ていい。』と予想していたのですが,保護者の中にハンカチを出
して,涙を拭いていた姿はあっても,子どもたちの中に涙あふれ
た顔はみられませんでした。『子どもたちは意外とクールに歌を
歌いきったなあ』と思ってました。しかし,後で聞いてみると,「み
んな気持ちの高ぶりがあって,グッときたけど我慢していたんだ
よ。」ということでした。
 感動のある卒業式になっていたんだなあ,とちょっと安心した
のと,子どもたちの取り組みの姿勢,自分の感情を抑えて頑張
る姿に改めて感心しました。
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 お忙しい中をご臨席頂きました17名の来賓の皆様も,厳しい
寒さの中,ほとんど全員が卒業生のお見送りにご参加いただき
まして本当にありがとうございました。
 本年度も子どもたちの行いが良く,行事等は天候に恵まれ,
予定通り行えてきた感じがします。強いてあげれば管楽発表会
に参加できなかったことが残念でした。
 2年間見守ってきた卒業生の皆さん。皆さんはその努力でしっ
かり有終の美を飾ることができました。最後はあまり経験できな
い「吹雪」が皆さんを見送ってくれました。おめでとうございました。
中学校では頑張って久勝っ子の心意気を見せてくださいね。
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